こんにちは。運とタイミングの戦略家、松田叡見以です。
事業承継は、会社にとって大きな転換点です。
誰に引き継ぐのか。いつ経営権を渡すのか。どこまで任せ、どこまで自分が関わるのか。
数字や制度だけでは決めきれない問題が、いくつも重なります。
税理士や弁護士、事業承継の専門家と、法務・税務・株式の準備を進めることはもちろん必要です。
それでも、経営者の心にはこんな迷いが残ることがあります。
- 「本当に今、引き継いでよいのだろうか」
- 「後継者に任せる時期は来ているのか」
- 「もう少し、自分が続けたほうがよいのではないか」
この記事では、事業承継の「いつ」を、実務の目安と九星気学の考え方の両面からお伝えします。
事業承継は、いつから考えればよいのか
中小企業庁の「事業承継ガイドライン」では、経営者がおおむね60歳になる頃には準備に取りかかることが望ましいとされています。後継者の育成まで含めると、承継には5年から10年かかるともいわれます。
一方で、帝国データバンクの調査(2025年)では、後継者が「いない」「未定」の企業は全体の50.1%。半数の会社が、まだ「誰に」さえ決まっていない状態です。
出典:帝国データバンク「全国『後継者不在率』動向調査(2025年)」
つまり事業承継は、「そろそろ」と感じたときには、もう準備の時期に入っているものなのです。
事業承継には「3つのタイミング」がある
事業承継の「いつ」は、ひとつの日付ではありません。大きく分けて、次の3つのタイミングがあります。
| タイミング | 何を決めるか |
|---|---|
| ① 準備を始める時 | 後継者候補を考え、育成や社内への共有を始める |
| ② 権限を渡し始める時 | 新規事業や一部門を任せ、段階的に経営に関わってもらう |
| ③ 代表を交代する日 | 社長交代・就任の日を決め、社内外に発表する |
この3つを一度に決める必要はありません。むしろ、それぞれを別のタイミングとして考えることで、無理のない承継の道筋が見えてきます。
九星気学で見る、事業承継のタイミング
経営者の流れ:「手放す時期」を知る
人生には、進むとき、整えるとき、待つとき、そして手放すときがあります。九星気学では、経営者ご自身の長期的なバイオリズムを見て、今がどの時期にあたるのかを確認します。
あなたはご自身の長期バイオリズムをご存じですか?
振り返ってみると、これまでの人生の出来事も、その流れに沿っていることがとても多いのです。
後継者の流れ:「伸びる時期」に渡す
同じバトンでも、受け取る側が上り坂にいるときに渡すのと、整える時期に渡すのとでは、その後の走り方が変わります。後継者の運の流れを見て、力を発揮しやすい時期に役割を広げていくことが大切です。
二人の流れを重ねる
事業承継は、経営者と後継者、二人の流れが重なるところで行うものです。どちらか一方だけを見るのではなく、二人の年の流れを重ねて、無理のない時期を探します。
代表交代の日は、日取りで選ぶ
時期が決まったら、代表交代・就任の日も選びます。会社にとっては、新しい代表のもとでの「誕生日」のような日です。日取りの考え方は「開業日・会社設立日の決め方」でも詳しくお伝えしています。
移転や新拠点が関わる場合は方位も
承継に合わせて事務所を移す、新しい拠点を開く、後継者が転居するといった場合には、方位と時期もあわせて確認します。
事業承継のかたちは、十人十色
創業者から子どもへ。親族ではなく社員へ。複数の後継者候補がいる場合。第三者へ譲渡する場合。経営権を渡したあとも、会長や相談役として残る場合。
会社の規模や業績だけでなく、経営者と後継者の関係、家族の事情、社員や取引先への責任、そしてそれぞれの人生のタイミングも異なります。一般的な成功例を、そのまま自社に当てはめることはできません。
相談事例|後継者となる子どもがいない経営者の方
ご相談者
貿易業を営む経営者の方です。お子さんがいらっしゃらないため、会社を誰に引き継ぐのか、まだ見えていない状態でした。
ご相談の内容
「この会社を、将来誰に託せばよいのかわからない」というご相談です。親族への承継という道がないなかで、社員を育てて任せるのか、M&Aで第三者に託すのか。選択肢はあっても、どちらが自分の会社に合っているのか、判断の軸が持てずにいらっしゃいました。
鑑定でお伝えしたこと
鑑定では、経営者ご自身の長期バイオリズムを使い、これから先の流れを一緒に確認しました。そのうえで、今は事業に集中し、社員を育てていく道と、M&Aで託す道のどちらがご自身と会社に合っているのかを、流れに照らして考えていただくようお伝えしました。答えを急ぐのではなく、今の時期にやるべきことをはっきりさせることを大切にしています。
その後
事業の状況はとても良く、今は「経営の幹を育てていきたい」というお気持ちで取り組んでいらっしゃいます。
後継者が決まっていないことは、承継が遅れているということではありません。流れを知り、今やるべきことに集中することで、会社の幹が太くなり、託すときの選択肢も広がっていきます。
事業承継について相談できること
- 経営権を渡すタイミング、現経営者が退任する時期
- 後継者候補の資質や役割
- 親子・きょうだい間で承継する際の関係性
- 後継者へ段階的に権限を渡す進め方
- 承継後も会長や相談役として残るべきか
- 社名変更、移転、新拠点開設の時期
- 親族内承継・従業員承継・第三者承継の選択
- 会社を残すのか、譲渡するのか、事業を整理するのか
まだ後継者が決まっていない段階でも、ご相談いただけます。「何に迷っているのか、自分でも整理できていない」という状態から、現在地を一緒に確認していきます。
占いだけで事業承継を決めるのではありません
事業承継には、税務、法務、株式、資産、契約、雇用などの手続きが伴います。これらは税理士・弁護士・司法書士・金融機関・事業承継の専門家への相談が必要です。
フォーチュンネイジュの鑑定では、占術を「未来を決めつけるもの」ではなく、経営者が自分で決断するための情報として扱います。専門家からの情報、会社の数字、経営者と後継者の考え、そして運の流れ。それぞれを切り離さずに考えることで、納得できる決断へ近づいていきます。
経営者自身の、その先の人生へ
事業承継は、会社を手放して終わることではありません。経営者という役割を離れたあとにも、人生は続きます。
これから、どのように生きていきたいのか。会社で培った経験を、誰のために生かしたいのか。これから咲かせたい、自分の人生の花は何か。
事業承継は、会社の次の章を始めるだけでなく、経営者自身の人生に新しい花を咲かせるための転換点でもあるのです。
よくある質問
Q. まだ後継者が決まっていなくても相談できますか?
A. はい。後継者候補が複数いる場合や、まだ誰もいない段階からのご相談も多くいただいています。まずは経営者ご自身の流れから見ていきます。
Q. 子どもに継ぐ意思があるかわかりません。
A. 承継の時期だけでなく、後継者候補の方がどんな時期にいるのかも見ます。本人の気持ちが固まりやすい時期に話をするなど、伝え方のタイミングも一緒に考えます。
Q. 社長交代は決算期に合わせたほうがよいですか?
A. 実務上は決算期や株主総会に合わせることが多く、それ自体は自然な選び方です。その範囲の中で、よい日を選ぶことができます。
Q. 後継者と自分の星の相性がよくないと言われました。
A. 相性は「合う・合わない」で終わるものではありません。お互いの違いを知ることで、任せ方や役割分担を工夫できます。
Q. いつ頃相談すればよいですか?
A. 「そろそろ考えないと」と感じたときが、相談の時期です。早いほど、準備・権限移譲・交代日をそれぞれよい時期に合わせやすくなります。
まとめ|事業承継は、会社の終わりではなく次の始まり
事業承継は、経営者にとって「退くための準備」だけではありません。会社が次の時代へ進むための、大きな経営判断です。
いつ渡すのか。何を残すのか。何を変えるのか。自分はその後、どのように会社と関わるのか。早い段階から考えておくことで、選べる道は増えていきます。
迷っているということは、答えがないということではありません。いくつもの問題が重なり、判断の軸が見えなくなっているだけかもしれません。一度立ち止まり、会社とご自身の現在地、そしてこれからの流れを整理してみませんか。
経営者向けの鑑定については「東京の経営者向け占い|事業判断・人材・事業承継のタイミング鑑定」でご案内しています。テーマ別の記事一覧もこちらにまとめています。
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